年間を通して肌トラブルを引き起こしやすい敏感肌。不安定な肌質は時にストレスにもなりますよね。そこで今回は、「いつも肌トラブルが多くて困る」「肌質のせいで理想のメイクができない」そんな方に向けて、敏感肌の原因と改善方法を徹底解説します。

肌の状態は、女性にとってその日の気分を左右する要素のひとつ。本記事で正しい知識を身につけ、毎日きれいな肌をキープしましょう。

1.敏感肌とはどんな肌のこと?

敏感肌とは、肌のバリア機能が低下し、トラブルを引き起こしやすくなってしまった肌タイプのことを言います。しかし、実は敏感肌の定義はまだ明確に定められていません。人によってその症状はさまざまですが、以下の項目に当てはまる方は一般的に敏感肌とされています。

・赤みやかゆみまたはアトピーの症状がある方
・クレンジングや洗顔後につっぱる感覚、ピリピリした感覚がある
・睡眠不足や生理期間中はニキビができやすい
・肌荒れした部分に化粧水や乳液をつけるとしみる

いかがですか?ひとつでも当てはまる方は敏感肌の可能性があります。

敏感肌は顔だけじゃない

肌質と聞くと、顔の事を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、敏感肌は顔だけでなく全身の皮膚に共通して言う事ができるのです。
例えば関節などの汗をかきやすい部分がかぶれたり、乾燥が原因で頭皮が痒くなったり、かかとがひび割れてしまうなど、これらも全て敏感肌に含まれます。

2.敏感肌を引き起こす主な原因

では、敏感肌を引き起こす原因とは一体何なのでしょうか。この項目で確認していきましょう。

2-1.紫外線などの外的要因

まず第一に考えられるのが、紫外線乾燥した空気花粉などの外的要因です。春は特に多くの微粒子が空気中に舞い、紫外線も強いため、最も注意したい季節と言えるでしょう。
また、肌に合わない化粧品やスキンケア用品を継続して使用することで、肌荒れを引き起こしている場合も多くあります。

2-2.生活環境の変化などによる内的要因

睡眠不足暴飲暴食はもちろん、実は、精神的なストレスも時に肌荒れの原因となってしまうのです。また、女性の場合は生理周期や妊娠がきっかけで敏感肌になってしまうという方も多くいます。

2-3.アレルギーやアトピー

「特定の物質や植物に反応してしまう」という自覚のある方は、1度皮膚科などでパッチテストを受けてみる事をおすすめします。自分のアレルギーを明確に理解しておくことでその原因を避けることができます。
また、生まれつきアトピーの症状を持っている方は、もともとの肌のバリア機能が他の人よりも圧倒的に弱っているのが原因です。以下の項目で改善策を確認してみましょう。

3.敏感肌は改善できる?

肌のバリア機能を強くすることで、敏感肌を改善することは十分に可能です。主な対策方法をまとめましたので、自分の日々のスキンケア方法や生活習慣を辿りながら確認してみてください。

敏感肌に適切なスキンケア

「いつも化粧水をつけるとヒリヒリするけど、良い化粧水だから使っている」「部分的にベタベタするから乳液はつけない」このような考えは全てNGです。今すぐ辞めましょう。
そもそも、肌に化粧水をつけた時しみたりピリッとする感覚がある場合は、その化粧水が肌に合っていないということ。
敏感肌の方には、しっとりと保湿力が高い化粧水や乳液がおすすめです。また、クレンジングを選ぶ際には、洗浄力が高すぎないものが良いでしょう。

▼具体的な選び方はこちらで解説しています。
【薬局でも買える】敏感肌のための化粧水7選

紫外線を防ぐ

外出時はもちろん、日焼け止めをこまめに塗り直して紫外線からの乾燥を防ぎましょう。
日焼け止めは、大きく分けて『紫外線散乱剤』と『紫外線吸収剤』の2種類がありますが、敏感肌の方におすすめなのは『紫外線散乱剤』のタイプ。紫外線吸収剤不使用またはノンケミカルと表記されているものであれば、低刺激なので安心して使用する事ができますよ。

身の回りは常に清潔に

敏感肌の方は、他の肌タイプよりも外部からの刺激を受けやすいため、肌に毎日触れる衣服やタオルは常に清潔に保つ事が大切です。バスタオルなどは特に菌が繁殖しやすいため、できれば毎日洗ったものを使用するのが理想です。

また、敏感肌の方は、衣服やマスクが擦れたりなど、本当に僅かな刺激が肌荒れの原因となることもしばしば。肌に触れる布製品は、肌触りの良いものを選ぶのが良いでしょう。

4.まとめ

敏感肌の方は、他の肌タイプの方と比較しても圧倒的に肌トラブルが起こりやすい傾向にあります。体調を崩したり季節の変わり目などは、時に肌の状態が悪化してしまうことも。
強いかゆみやかぶれなどの症状が出た場合や敏感肌の原因がわからない際は、1度医療機関に訪れてみましょう。きっと改善の糸口が見つかるはずです。

「敏感肌は生まれつきだから治らない」と悩む皆さん、肌のタイプは少しずつですが、自分の意識次第で変える事ができます。まずは、身近なスキンケアなどから始めてみましょう。本記事が敏感肌を改善するきっかけとなれば幸いです。