やっと治ったと思ったらまたできているおでこのニキビ、本当に困ってしまいますよね。ニキビはホルモンバランスが崩れやすい思春期にできやすいといわれていますが、成人以降にできるおでこニキビの場合では、ホルモンバランス以外のところに原因が隠されていることもあるのです。それでは、おでこニキビの原因や改善方法についてご紹介していきましょう。

おでこニキビの原因は何?繰り返すのはなぜ?

おでこニキビは主として思春期にできやすいという特徴があり、それはホルモンバランスの崩れによる皮脂の過剰分泌によるものです。
一方、成人してからのおでこニキビは、ホルモンバランスの崩れだけでなく、他の部分に原因が隠されていることも少なくないのです。
こちらでは、普段の生活に隠れているおでこニキビの原因をご紹介していきますので、まずはご自身に当てはまるものがないかどうか確認してみましょう。

おでこは皮脂分泌が多い部分

Tソーン(おでこ、鼻、あごのライン)は頬や首などよりも皮脂分泌が多いため、そもそもニキビができやすい場所です。
つまり、ホルモンバランスが安定している成人でも油断はできないということですね。
皮脂はお肌のバリア機能形成に必要な成分ではありますが、あまり多すぎるとおでこニキビの原因になることがあります。
あまり神経質になる必要はありませんが、おでこの皮脂分泌が多いと感じるときにはティッシュで押さえるなどして、皮脂を軽く取り除いておきましょう。

クレンジング不足がおでこニキビの原因に!

クレンジングをきちんと行わないと、落としきれなかったメイクアップ製品の成分と皮脂、古い角質がお肌に残ってしまうことがあります。
すると、本来なら悪さをしないはずの常在菌が増えすぎてニキビや炎症をつくり出すことがあります。
特に疲れていると、「クレンジングは適当でいいか」という気持ちになってしまうことがあるかもしれません。
しかし、その油断がおでこニキビの原因になる可能性があることは知っておくべきでしょう。

無意識で触っている可能性

おでこニキビができると気になって、つい触ってしまいがちです。
このように気になって触るのなら意識して触らないように気をつけることができますが、おでこを触るのが習慣になると、自覚がないままおでこを触り続けていることがあります。
すると、指に付着した汚れや雑菌などがニキビの原因菌の増殖を助け、これが繰り返しニキビの原因になることがあるのです。
おでこニキビができている間は、できる限り意識しておでこを触らないように注意しましょう。

ヘアスタイルがおでこニキビを悪化させることも

毎日シャンプーしていても、髪には思いのほか汚れが付着していることがあります。
そのため、前髪を下ろしている方は、そうでない方よりもできているおでこニキビが治りにくくなることがあります。
普段前髪を下ろしていると、急におでこを出すことに対して抵抗を感じるかもしれませんね。
そのようなときには、前髪の根元部分をヘアスプレーやミストで固めて、前髪とおでこが触れないような工夫をしてみてはいかがでしょうか。
前髪の根元をヘアスプレーやミストで立ち上げると、確かにややイメージが違って見えます。
しかし、このように一部分だけを立ち上げることでエレガントな雰囲気が生まれますので、実際にやってみたら「こっちのほうが似合う」と感じる可能性もありますよ。
なお、ヘアスプレーやミストの成分がおでこに付着すると、おでこニキビを悪化させる原因になることがあります。
前髪を立ち上げる際にはこれらがおでこに付着しないように注意してくださいね。

生理の前後にはおでこニキビができやすい?

生理中や生理の前後はホルモンバランスが崩れやすく、一時的におでこニキビができることがあります。
この場合では一過性のためあまり気にする必要はありませんが、皮脂分泌が極端に増えるようなら、洗顔後にしっかり保湿をしてできるだけリラックスすることを心がけましょう。

おでこニキビを治すには?

それでは、治ってはできるおでこニキビと、今度こそサヨナラする方法についてご紹介していきましょう。

しっかりクレンジング&保湿

まず、メイクを行っていない方でもクレンジングと洗顔を行いましょう。
それは、メイクをする、しないに関わらず、汚れはお肌に付着しますし、皮脂分泌はいつも通り行われているからです。
では、おでこニキビ改善を目指すなら、どのようなクレンジング剤がおすすめなのでしょうか?
最もおすすめできるのは「ホットクレンジング」です。
ホットクレンジングとは、お肌に馴染ませるとじんわりとした温かさが広がり、熱によって汚れを浮かせる作用があるクレンジング剤をいいます。
このタイプのクレンジング剤なら、メイクや皮脂汚れを浮かせてきれいに取り除くことができますので、特に治らないおでこニキビでお悩みの方におすすめです。
なお、ホットクレンジング剤を選ぶ際には、保湿成分を配合したタイプを選びましょう。
それにより、クレンジングによる乾燥肌を防ぐことができます。

食品で皮脂分泌を抑える

ビタミンCには皮脂の過剰分泌を抑える作用があるといわれていますので、積極的に摂ることがおでこニキビの改善に役立つでしょう。
ビタミンCはフルーツや野菜に多く含まれているため、毎日の食事に取り入れやすいのではないでしょうか。
それでもなかなか摂れないというのなら、ビタミンCサプリメントを飲む方法がおすすめです。
これなら毎日飲むだけでOK、合理的にビタミンCを摂れますね。

ニキビケア製品でケア

ニキビケア製品を洗顔後のお肌に塗ってケアする方法で、軽いおでこニキビならこの方法で改善を目指すことができます。
ただし、悪化したおでこニキビの場合では市販のニキビケア製品での対応が難しいことがありますので、まずは皮膚科を受診し、適切な処置を受けることが大切です。

ニキビ跡が治らない!そんなときには?

軽いおでこニキビなら、上記でご紹介した方法で改善を目指すことができるはずです。
そしてもうひとつ、困るのがニキビ跡ですが、もしもニキビ跡ができてなかなか治らないときには、以下の治療を受けてみると良いでしょう。
ご紹介する治療は、美容外科や美容皮膚科などで受けられますよ。

ケミカルピーリング

サリチル酸やグリコール酸などで古い角質を取り除く治療で、ターンオーバーの促進効果を目的として行われます。
この方法は軽いおでこニキビの改善に役立ち、その後のおでこニキビの予防にも役立ちます。

レーザー治療

レーザーを照射して皮膚の再生を狙う治療で、頑固なニキビ跡が気になる方におすすめです。
この治療はクレーター状のニキビ跡でお困りの方にもおすすめですので、深いニキビ跡でお困りなら、ひとまずカウンセリングを受けてみると良いでしょう。

まとめ

思春期ならまだしも、大人になってできるおでこニキビは頑固で治りにくく、その上治っても再発しやすいという特徴があります。しかし、その原因を突き止めた上でケアを行えば、自力で改善を目指すことが可能なのです。
ただし、おでこニキビのレベルによってはセルフケアで悪化させてしまう可能性が否めません。
炎症を起こしていたり芯があったりする場合には自己判断でケアを開始するのではなく、皮膚科を受診して適切な処置を受けておくことが大切です。