暑い日が続き、まさに夏本番。
薄着が増えて、ボディのケアも気になる季節になりました。
そこで今回注目するのは背中のニキビ。
気づいたら増えていたり、悪化していたり、酷い場合は跡が残ってしまったり。
そうならないためにも、今回は背中ニキビのケア方法と予防方法について解説します。

背中はニキビができやすい!その原因は皮脂腺の数

露出が増える薄着の季節は、ボディのお手入れも手が抜けません。
とくに気になるのが背中。直接目で見て確認できないぶん、普段のお手入れをサボりがちだし、肌トラブルが起こっていても気づくのが遅れてしまうこともしばしば……。

そんな背中トラブルの代表格と言えば、背中ニキビですよね。
くり返す背中ニキビに紫外線が当たって、シミのようになってしまっている人も少なくないでしょう。
実は、背中の上部は頭皮や顔に次いで皮脂腺が多いパーツ。
汗をたくさんかく季節は蒸れて不衛生にもなりやすく、ますますニキビができやすいのです。

まとめると、背中ニキビの一番大きな原因は皮脂腺が多いこと。
加えて夏は不衛生な肌環境でニキビが増えやすく、普段のお手入れ不足もあり、悪化したりくり返し再発してしまう、というわけです。

背中ニキビができたらどうすればいい?対策法はとてもシンプル

夏のファッションを楽しむためにも、背中ニキビは見つけ次第、確実にケアすることが大切。とはいっても、特別で難しいケアなんて必要ありません。面倒なお手入れも不必要。
ここではとってもシンプルな、だけど一番効果のある方法を3つ紹介します。

その1 正しいスキンケアを心がける

一番大切なのは、正しいスキンケアを心がけること。
顔のケアと同じように、汚れを優しく丁寧に落とし、しっかり保湿をしてあげましょう。

直接目で見えないのでお手入れも大変かもしれませんが、最近は背中ケア専用のアイテムもたくさん発売されています。背中専用の柄の長いブラシやスプレータイプの保湿剤などを活用し、ケアをコツコツ積み重ねていきましょう。

間違っても、ボディタオルでゴシゴシこすったりしてはいけません。こすってニキビを潰したりすると、シミのような跡が残ってしまいます。刺激をあたえず、肌が回復するのを待ちましょう。

その2 生活習慣を整える

ニキビケアの基本は正しいスキンケアと生活習慣の見直しです。背中ニキビの場合もそれは変わらず、スキンケアを正したら次は生活習慣を見直していきましょう。

不規則な生活はホルモンバランスの乱れを招き、皮脂の分泌量を増やしたり肌のバリア機能を低下させてしまいます。ホルモンバランスを整えるには、生活習慣を整えるのが一番の近道。食事は毎日3食バランスよく食べること。間食はほどほどにして、和食中心にするといいですね。

それから運動。運動習慣のない人は簡単なストレッチから始め、慣れてきたら毎日1駅分歩くなど、日常生活に無理なく運動を取り入れていきましょう。

そして忘れてはいけないのが睡眠です。肌の修復は眠っている間に行われるため、美しい素肌づくりには質の良い睡眠が欠かせません。また、皮脂の分泌は交感神経が優位の時=起きているとき活発になるので、ニキビ対策にも睡眠はとても有効なのです。

その3 ストレスとうまくつきあう

ストレスがたまって慢性的に心と体の緊張状態が続くと、交感神経が優位になり、副腎皮質から分泌される男性ホルモンの量が増加します。男性ホルモンは皮脂の分泌量を増やして毛穴を詰まらせるため、結果的にニキビが増えたり悪化したりしてしまうのです。

くり返す背中ニキビに悩んでいる人のなかには、知らず知らずのうちに疲れやストレスをため込んでしまっている人も多いでしょう。なにかとストレスフルな現代社会……。

理想はストレスの原因そのものを取り除くことですが、なかなか難しいことも多いですよね。
だからこそ、ストレスとの上手な付き合い方を身に着けることがとても大切。ゆったり音楽を聴く、カラオケで大声を出す、DVDを鑑賞するなど、自分にピッタリのストレス発散方法を見つけて、定期的に実践しましょう。

それでもダメなら……皮膚科を受診する

背中ニキビの症状があまりにもひどい場合や、何度も何度も繰り返してしまう場合、少しでも早く治したい場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
医師の指示をよく聞き、処方された薬をきちんと使用して様子を見ましょう。最近はニキビの治療に漢方を処方するケースもあります。気になる人は医師に相談するか、漢方の取り扱いのある皮膚科を受診してみてくださいね。

背中ニキビを予防するには?

ニキビはできてから慌ててケアするより、普段から予防を意識したスキンケアをするのが一番です。
ここでは背中ニキビの予防に効果的なポイントを紹介します。

ゴシゴシこすらない

まず一つ目は、普段から背中をゴシゴシこすり洗いしないこと。バスタイムにナイロンのボディタオルで思いっきりこすっている人は、いますぐやめた方がいいでしょう。
ゴシゴシ洗うと皮膚が乾燥し、角質層が硬くなって毛穴がより詰まりやすくなってしまいます。ニキビができているときはもちろん、ニキビがないときでも、背中は優しく洗うようにしましょう。

清潔に保つ

二つ目は、なるべく背中を清潔に保つことです。毎日きちんと洗うことに加え、蒸れた環境を作らないよう、汗をかいたらこまめに拭きとったり着替えたりするといいでしょう。
寝汗がひどいときは、朝のシャワーも効果的です。優しく洗ったあとは、保湿も忘れないでくださいね。

衣服にも気を配る

夏はおしゃれを思いっきり楽しみたい季節でもありますが、背中ニキビの予防のため、衣服の素材にも注意してみましょう。チクチクと肌に刺激を与えるような服は、肌荒れの原因になるのでなるべく避けるのがベター。
また、吸水性の悪いナイロンやポリエステルといった素材は、蒸れやすく不衛生な環境を作りやすいので、これらも避けた方が無難ですね。

さらに、締め付けが刺激になりやすい下着にも要注意。夏向けに吸水性が高く肌当たりの良い下着がたくさん発売されているので、そういったものを選ぶのもいいでしょう。

まとめ

背中ニキビのケア方法は、通常のニキビのケアと大きく変わりません。普段の生活のなかで少し意識するだけなので、予防方法とあわせてぜひ実践してみてください。
また、たかが背中ニキビと甘く見ず、症状が酷い場合は皮膚科の受診をためらわないこと。ニキビ跡を残さないためにも、できることはしっかりやっておきましょう!