シャンプーに配合されている界面活性剤の種類とは?特徴や影響を徹底解説

  • 2021年1月9日
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「界面活性剤」という成分をご存知ですか?

界面活性剤の大きな特徴は、「水と油を結び付ける」ということ。
水にも油にも馴染みが良いので、食器用の洗剤や、衣料用の洗濯洗剤、拭き掃除シートなど、「洗浄」に関するシーンで多く使われています。

シャンプーにも配合されていますが、人によっては界面活性剤が原因で頭皮のトラブルを招くことがあるのでご注意ください。
やさしい洗浄成分の界面活性剤を選び、洗うごとに髪や地肌を健康にしていきましょう。

シャンプーにおける界面活性剤の役割とは?

シャンプーも、言ってみれば頭皮の「洗浄」です。
界面活性剤をシャンプーに配合すれば、頭皮に残った皮脂もきれいに除去できます。

シャワーの水流で取れるのは、大きな角質やホコリ、汗くらいです。
脂の一種である頭皮の皮脂は、水だけでは除去不可能。界面活性剤が入ったシャンプーを使えば、界面活性剤が皮脂を浮かせて流しやすくします。界面活性剤は泡立ちを良くする効果もあるので、もこもこの泡ですっきりとしたシャワータイムを楽しめるでしょう。

皮脂汚れが頭皮に残っていると、悪臭や雑菌の繁殖につながります。
界面活性剤入りのシャンプーを使うことで、その日のうちに汚れをリセットできるのです。

界面活性剤の種類について

界面活性剤には様々な種類がありますが、シャンプーに配合されることが多いのは「カチオン界面活性剤」「アニオン界面活性剤」「両性界面活性剤」の3種類です。

それぞれの特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

カチオン界面活性剤

「ノンシリコン」とうたったシャンプーには、カチオン界面活性剤が配合されていることがほとんどです。

カチオン界面活性剤は、別名「逆性石けん」と呼ばれています。
通常の石けんはマイナスに帯電しますが、カチオン界面活性剤の帯電方向はプラスです。

人の髪の毛は、一般的にマイナスの静電気を帯びています。
カチオン界面活性剤入りのシャンプーを使うことで、プラスの静電気が加わるため、相殺して髪の静電気を軽減。静電気は、枝毛や切れ毛など髪にとって様々な悪影響をもたらします。カチオン界面活性剤が静電気を抑制することで、髪質向上やコンディショニング効果が期待できます。

また、カチオン界面活性剤には殺菌効果もあります。
肌への刺激は少し強めですが、頭皮の雑菌に対してはたらきかけるため、頭皮の匂いも抑えられます。

代表的なものに、ポリクオタニウム-10、セトリモニウムブロミド、ベヘントリモニウムクロリドなどが挙げられます。

アニオン界面活性剤

アニオン界面活性剤は、シャンプーはもちろんボディーソープや衣料用洗剤など幅広い用途に使われています。
泡立ちが良く、洗浄力は強めです。

アニオン界面活性剤は、さらに「硫酸エステル塩」「石けん(カルボン酸塩)」「アミノ酸型活性剤」「ベタイン系活性剤」の4種類に大別されます。

・硫酸エステル塩【合成系】

CMで放映しているような有名メーカーは、シャンプーに硫酸エステル塩を配合していることがほとんどです。
硫酸エステル塩は、比較的肌にやさしく、目に入ったとしても大事には至りにくいのが特徴です。
ただ、洗浄力は強力なので、人によっては地肌の乾燥を招くことがあります。

代表的なものに、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどが挙げられます。

・石けん(カルボン酸塩)【天然系】

「石けんシャンプー」として販売されているものは、脂をしっかりと除去できますが、必要な脂まで取ってしまうことがあります。髪もきしみやすくなるので、リンスやコンディショナーなどその後のお手入れが不可欠です。

代表的なものに、オレフィンスルホン酸Naなどが挙げられます。

・アミノ酸型活性剤【天然系】

「アミノ酸シャンプー」として販売されているものは、アミノ酸型活性剤を配合していることがほとんどです。
なめらかな泡立ちで髪の毛をやさしく包み、ツヤめいた仕上がりが期待できます。

アミノ酸はもともと体内に存在する成分なので、肌が敏感な方でも安心して使えるのもメリットでしょう。

しかし、良い成分である分、コストは高めです。
アミノ酸型活性剤を配合したシャンプーを購入するなら、ある程度の出費は覚悟しなければなりません。

代表的なものに、ラウロイルメチルアラニンNaなどが挙げられます。

・ベタイン系活性剤【天然系】

ベタイン系活性剤は、赤ちゃんでも使える優しい洗浄力が特徴です。
砂糖大根を主成分につくられていて、アミノ酸型活性剤よりも濃厚な泡立ちが期待できます。

植物由来なので、自然の力で髪もしっかり補修。
パサパサと広がった髪も、やさしい洗浄成分がしっとりまとめてくれるでしょう。

洗浄力が弱めのため、頭皮が乾燥しやすい方に向いている界面活性剤といえます。一方で、脂性肌の方は物足りなく感じるかもしれません。

代表的なものに、コカミドプロビルベタイン、ラウロイルプロビルスベタインなどが挙げられます。

両性界面活性剤

カチオン界面活性剤とアニオン界面活性剤、どちらの性質も持っているのが「両性界面活性剤」です。

肌への刺激が少なく水馴染みが良いので、シャンプーはもちろん、食器用の洗剤や、肌用の角質除去水などにも配合されています。

代表的なものに、コカミドプロビルベタイン、ラウロイルプロビルスベタインなどが挙げられます。成分はベタイン系活性剤と同じですが、「肌にやさしく洗浄力はしっかり」を求めたときに、他の界面活性剤の補助的な役割として配合されることが多いのが特徴です。

界面活性剤が配合されていないシャンプーはある?

界面活性剤がシャンプーに配合されていることで、「髪や頭皮に影響があったら……」と心配する方は決して珍しくありません。

しかし、界面活性剤を使用していないシャンプーはありません。
なぜなら、シャンプーの成分の大部分は「水」「界面活性剤」の2種類だからです。
シャンプーの中の5~7割が水、3~4割が界面活性剤、残りが美容成分や防腐剤など。

界面活性剤を配合しないと泡立ちが非常に悪く、汚れも落としにくくなります。
界面活性剤は、シャンプーに欠かさない成分なのです。

髪や頭皮に良い界面活性剤はある?

界面活性剤による影響が気になるなら、やさしい洗浄成分を配合しているシャンプーを選びましょう。

刺激に敏感な方や、髪のダメージが気になる方、乾燥しやすい肌質の方などは、上記「石けん(カルボン酸塩)」「アミノ酸型活性剤」「ベタイン系活性剤」のように天然成分由来の界面活性剤がおすすめです。

天然系の界面活性剤なら、皮脂を落としすぎません。
マイルドな洗浄力で、しっとりとした仕上がりが期待できるので、シャンプーを購入する前にはパッケージ裏の成分を確認してみてくださいね。

まとめ

界面活性剤には様々な種類がありますが、合成系ではなくて天然系の界面活性剤を選べば、洗うごとに頭皮がすこやかに変わっていくのを実感できるでしょう。

天然系なら洗浄成分もやさしく、赤ちゃんでも使えるものもあります。
髪質・肌質・好みに応じて、じっくり選んでみてくださいね。