シャンプーの防腐剤って?種類や表記の落とし穴を解説!

  • 2021年1月9日
  • 2021年1月9日
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湿度の高い浴室に保管する、シャンプー。
カビや細菌の発生を抑えるために、シャンプーには防腐剤が配合されていることがほとんどです。

しかし「防腐剤配合」と聞くと、「頭皮に良くない成分を使っているのでは?」など不安を感じることでしょう。
確かに刺激が強い防腐剤もありますが、一方で皮膚にやさしい防腐剤もあります。
防腐剤について詳しく知り、安心して使えるシャンプーを見つけてください。

防腐剤の成分は商品によって異なる

「防腐剤」とひと口に言っても、その成分は様々です。

たとえば防腐剤で有名なのは「パラベン」ですが、人によっては皮膚にトラブルが起こることも少なくありません。
最近では、パラベンを避けるために「フェノキシエタノール」という別の防腐剤を配合したり、「エタノール」と抗菌効果の高い成分を組み合わせたり、植物由来の成分で代用したり、メーカーや商品によって様々な工夫を凝らしています。

「防腐剤不使用」の表記に注意

防腐剤は、石油由来の合成成分でつくられていることがほとんどです。
しかし肌のトラブルを発症する方が続出したことから、近年では「防腐剤不使用」とうたったシャンプーが増えてきました。

「防腐剤不使用」「表示指定成分不使用」「無添加」など安全性をアピールする表記は一見安心できますが、必ずしも「合成成分ゼロ」を意味するわけではないのでご注意ください。

「防腐剤」は、「表示指定成分」の一種です。表示指定成分とは、一部の人にアレルギー症状が出る恐れのある成分のことで、配合する際にはパッケージに明記することが義務付けられています。

表示指定成分が作成されたのは、1980年です。つまり1980年以降に開発された成分は「表示指定成分」には該当しないため、強い防腐剤であっても表示の義務はありません。
たとえば「フェノキシエタノール」も合成防腐剤の一種ですが、1980年以降につくられた成分のため、配合しても表示しなくて良いという「抜け穴」があります。

「表示指定成分不使用」と聞くと、思わず「肌に悪い合成成分は一切使っていないのだろう」と想像してしまいますよね。知らずに使って頭皮が荒れてしまった……とならないよう、シャンプーを選ぶときには、「全成分表示」で配合している成分がすべて確認できるものを選ぶと良いでしょう。

防腐剤が入ったシャンプーは避けるべき?

合成成分でつくられた防腐剤は皮膚に悪影響を及ぼしそうですが、実際はそうとは限りません。

防腐剤の影響は、人それぞれ異なります。
まったく問題なく何年も使える方もいますし、一方で「使用して1か月は問題なく使えていたが、次第にかゆみが出てきた」などのケースも少なくありません。

防腐剤を使用しているからといって100%すべての方に影響が出るわけではありませんが、防腐剤の影響でアレルギー反応が出る方がいるのも事実です。
防腐剤が含まれているシャンプーに不安を感じたら、オーガニックでつくられたものを選んだり、全成分を確認して安全と判断できたものを購入したりすると良いでしょう。

防腐剤の量は成分表示から読み解ける

「ドラッグストアで特売していた」「好きなメーカーから新商品が出た」など、防腐剤が配合されたシャンプーでも思わず購入したくなることがあるでしょう。

防腐剤による影響を計るには、「防腐剤がどれほど配合されているか」を知ることで、およその目安を知ることができます。

シャンプーの裏に全成分表示がしてあれば、防腐剤がどの位置に表示されているかを確認してください。
一般的に、表示は使用量順です。つまり前方に記載されているほど、たっぷり配合されているということ。全成分を見て、防腐剤の順番が前方であれば、よく検討することをおすすめします。
ただ、後方に記載されていたとしても油断はできません。防腐剤の中には、たとえ少量でも強い毒性を持つものもあるからです。
防腐剤の種類について詳しく知り、頭皮にやさしいシャンプーを選びましょう。

防腐剤の種類とは

防腐剤には、よく目にするような成分からあまり馴染みがないような成分まで、様々な種類があります。皮膚へのやさしさを考えるなら、合成系よりも天然系の防腐剤を選ぶことをおすすめします。

合成の防腐剤の一例

・パラベン

パラベンは、防腐剤の中でも知名度の高い成分です。
「メチルパラベン」「エチルパラベン」「ブチルパラベン」「プロピルパラベン」などたくさんの種類に分かれ、それぞれ発がん性が疑われています。
効果が強力なので、少量でも高い防腐効果が期待できます。

・フェノキシエタノール

フェノキシエタノールは、近年パラベンの代わりに使われることが多くなった防腐剤です。
パラベンで皮膚にトラブルが起きた方も、フェノキシエタノールなら大丈夫だった…という事例も少なくありません。
しかし、少量で強い防腐効果がある点ではパラベンと類似しています。

・安息香酸ナトリウム

安息香酸ナトリウムは、水に溶けやすいため、シャンプーに使われることが多い防腐剤です。
毒性が強いですが、「口から摂取しなければ問題ない」とされていますが、皮膚への蓄積を考えると避けたほうが無難でしょう。

天然の防腐剤の一例

天然の防腐剤には、成分に植物の名前が入っていることがほとんどです。

たとえば、セージエキス、ローズマリーエキス、ティーツリーオイル、オレンジ果皮エキスなど。

自然由来の成分なので、防腐効果だけではなく、育毛効果や肌荒れ防止効果なども期待できます。
刺激に弱い方は、天然の防腐剤が入っているシャンプーを選ぶようにしましょう。

まとめ

シャンプーの防腐剤には様々な種類があります。
最近では「防腐剤不使用」と書かれたシャンプーも目立ちますが、表示指定成分以外の防腐剤が入っていることもあるので鵜呑みにはできません。

健康な頭皮を保つためには、天然由来の防腐剤が入ったシャンプーや、オーガニックタイプのものを選ぶのが一番です。
防腐剤について正しい知識を身に付け、長く安心して使えるシャンプーを選びましょう。