年齢とともに低下してしまう代謝ですが、適度な運動や良質な睡眠によって十分に維持することが可能です。しかし中には、「毎日忙しいからたくさん運動をしたり規則的な生活を送ることは難しい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、代謝を上げる食べ物を8つピックアップしてご紹介します。普段の食生活に少し意識して取り入れるだけで、代謝アップにつながり、痩せやすく太りにくい体へと導いてくれますよ。ぜひ気軽にトライしてみてください。
1.代謝を上げる食べ物8選
食べ物には、『体を温める働きがある成分』『脂肪燃焼を促進してくれる成分』『糖質や脂質の代謝をサポートする成分』の3つの成分が含まれており、これらは代謝を上げるために非常に役立ちます。
実際の成分には、以下のようなものがあります。
・体を温める働きがある成分;カプサイシン、ショウガオール、硫化アリル、ビタミンE
・脂肪燃焼を促進する成分;リジン、アルギニン、アラニン、プロリン
・糖質や脂質の代謝をサポートする成分;ビタミンB1、ビタミンB2など
では、一体どのような食べ物にこれらの成分が含まれているのでしょうか?
以下の項目から早速見ていきましょう。
1-1.玉ねぎ
玉ねぎに含まれるのは、『アリシン』という体温を上げてくれる成分です。体温が上がることによって内臓の動きも活発になり、代謝アップに役立ちます。また、玉ねぎは血流の流れを促進する働きも持っているため、デトックス効果が期待できます。ダイエット中の方はぜひ積極的に取り入れたい食材です。
1-2.トマト
トマトに含まれている赤い色素の『リコピン』。最大の特徴は、悪玉コレステロールを減らしてくれるということ。血液がきれいにサラサラと流れることで全身に血流が行き届き、代謝アップに繋がります。
1-3.生姜
生姜は体を温めてくれる食べ物として、とても有名ですよね。その力は『ショウガオール』というスパイスのようにピリッとする辛み成分にあります。紅茶などに絞って入れるなど、手軽に摂ることができるので忙しい人にもおすすめの食べ物です。
1-4.黒酢
酢に含まれるアミノ酸は、脂質や糖質を分解する働きがあるため、基礎代謝を活発にしてくれます。
そして黒酢には、酢の中でも圧倒的に多くのアミノ酸が含まれています。毎日15ml〜30ml程度の少量を摂取するだけでドロドロとした血流の流れを改善でき、生活習慣病の予防にも役立ちますよ。
1-5.にんにく
にんにくには、玉ねぎと同様に『アリシン』という体を温める成分と、『アホエン』という血流内の汚れを取り除いてくれる成分が含まれています。食事に取り入れることでポカポカと体が温まり、代謝もアップしますよ。
1-6.納豆
納豆に含まれる『ナットウキナーゼ』は、血栓ができるのを防ぐ成分と、すでにある血栓を溶かす成分をもっています。血液の状態がサラサラになることで代謝アップに繋がるのはもちろん、心筋梗塞や脳梗塞を予防する効果も十分に期待できます。
1-7.豚肉
豚肉に多く含まれるビタミンB1には糖質や脂質の代謝を助ける働きがあるため、代謝アップに非常に役立ちます。白いお米(糖質を多く含む)をよく食べる方や、アルコールや甘い物が好きな方はこのビタミンB1を意識して食事に取り入れるのがおすすめです。
1-8.アーモンドやくるみなどのナッツ類
ナッツ類はビタミンB群とミネラルを非常に多く含み、血管を広げて血の巡りを促進する働きを持っています。また、腹持ちもよく腸内環境の改善にも効果的なため、ダイエット中のおやつ代わりなど、上手に取り入れて脂質の代謝をサポートしてもらいましょう。
2.飲み物にも注意
代謝を上げるには、食べ物だけでなく飲み物にも気を配るのが理想です。体を温める飲み物は主に、以下のようなものがあります。
・紅茶やルイボスティーやプーアル茶など
→発酵している食材は体を温める効果があるため
・ココア
→カカオに含まれるポリフェノールが血流を促進
・赤ワインやブランデー
→ぶどうや果実に含まれるポリフェノールが血流を促進、温めるとさらに◎
飲み物は、運動や食事よりも比較的気軽に日常生活の中に取り入れることができますよね。まずは、普段飲んでいる冷たい水を常温に変えてみたり、寝る前に暖かいココアやワインを飲んだりすることから始めてみるのもおすすめです。
3.食生活を見直して代謝を上げよう
冒頭にも書いたように、代謝は年齢とともに低下してしまいます。高い代謝を保つには規則正しい生活や適度な運動が最も効果的ですが、食事も忘れてはいけません。
本記事をきっかけに、現在の食生活をもう1度見直してみてはいかがでしょうか。健康な体をキープするために、まずはできることから始めてみましょう。