敏感肌さんがニットやセーターを着ると、肌がチクチクして痛くなったり痒くなったりすることがありますよね。せっかく秋冬には暖かな服を着たいのに…自分が着たい服を着られないのはとても悲しくて、どこかやるせない気持ちになります。
そこで今回は、ニットやセーターのチクチクを改善する方法をはじめ、チクチクしないセーターの選び方を徹底解説。本記事が、自分が着たいと思う服を存分に楽しめるきっかけになりましたら幸いです。
そもそも、ニットで肌がチクチクする原因は?
そもそも、肌がチクチクする原因はなんなのでしょうか?まずは原因を探って、チクチクしないニットやセーターの選び方を知っていきましょう。
1.ウール素材
数ある洋服の素材の中でも、ウール素材(羊毛)は比較的肌に刺激を与えやすい傾向にあります。購入する前に、タグなどで目当ての商品がウールかどうかを確認してみると良いでしょう。
ただ、中には羊毛でもゴワゴワしない素材も。細かく言うと、繊維の太さが30ミクロン以上のものが5%入っているかどうかで見極めることができます。実際の買い物の際は、手や肌で優しく触れた時のファーストインプレッションを重視してみてくださいね。
2.ぴったりと体に密着するタイプのニット
タートルネックなどの密着度が高いニットは、少しの糸のほつれなどが肌に擦れるだけで痒みに繋がることも。特に首回りや顔まわりは皮膚が薄く、痒みやチクチクを感じやすい部分です。アレルギー体質の方やアトピーの方は十分に意識しましょう。
3.洗濯用洗剤
セーターの繊維に洗濯洗剤が入り込んでいることで、肌に痒みを与えてしまいます。たっぷりの香料や化学成分を使用した洗剤はできれば避けたいところです。
素材で選ぶ、チクチクしないニット
実際に購入する際に選びたいのが、以下のような肌に優しい素材を使用したニットたち。それぞれの特徴や価格帯などをチェックしておきましょう。
ナイロンやポリエステルなどの手軽で扱いやすい素材
ナイロンやポリエステルは、ニットの中でもお財布に優しく手軽なのが嬉しいポイント。一般的に流通している多くの服にも使用されており、化学繊維・合成繊維でつくられているため、丈夫でシワにもなりにくいのが特徴です。ただ、その吸収性の高さから静電気が起きやすいというデメリットも。
コットンやリネンなどのナチュラル素材
肌のみならず、環境にも優しいコットンやリネンなどのナチュラル素材。肌馴染みの良いサラッとした触り心地は、赤ちゃんにも使えるほど低刺激で保湿力も抜群です。
カシミヤやシルクなどの高級素材
冬になるとよく聞かれる’’カシミヤ100%’’などの高級なセーターは、素材が良いだけに商品もとても上質で温かみがあります。中では最も肌トラブルもなく長く使えるセーターだと言えるでしょう。
ニットやセーターのチクチク改善方法
「チクチクするセーターを買ってしまった…」と言う方もまだ大丈夫です!こちらで紹介する方法を実践してみれば、思いがけずストレスなくニットを着ることができるかも。ぜひ気軽に挑戦してみてください。
1.直接肌に触れないように重ね着する
チクチクを避けるためには、肌に直接繊維を当てないことが最も大切。つまり、セーターを着る際は重ね着が必須になります。ユニクロのヒートテックをはじめ、長袖タイプの肌着で必ず肌を覆ってください。
2.柔軟剤でニットを柔らかくする
柔軟剤を加えて洗濯をしてみると、ニットの仕上がりがふんわりすることも。「柔軟剤」という字の通り、細かな繊維が柔らかく落ち着きます。さらに中性洗剤で手洗いした後にこれを行うと、より効果が得られますよ。摩擦によって起こる毛玉や毛羽立ちも抑えられるため、静電気防止にも繋がるんだとか!
3.ゆったり着れるニットを選ぶ
冒頭で、体にぴったりと密着するニットは避けるよう解説しました。つまりニットは、ゆったりと着れる大きめタイプがおすすめです。リラクシーなシルエットはここ数年のトレンドでもあるので、肌に負担をかけないと同時におしゃれ的にも◎
4.タグを切る
小さな服のタグが思いがけず肌に擦れて、刺激を与えることがあります。内容を確認して選択の方法などをチェックしておけば、切ってしまっても良いかもしれません。切るのに抵抗があれば、その部分を内側に縫い付けても良いですね。
5.洗濯はすすぎをしっかりと
最後に、洗濯の際は繊維に洗剤が残らないようすすぎをしっかり行うのがおすすめです。他の物を取り出した後、セーターはすすぎを2回するなどの工夫を取り入れましょう。
工夫次第で、ニットのチクチクとおさらば!
洋服はやはり、自分らしいアイテムを着られるのがいちばん嬉しいですよね。チクチクしていて抵抗があるニットやセーターも、今回紹介したように少しの工夫次第で上手に着ることができるはず。さらに日頃のスキンケアにも力を入れれば、冬でも寒さ&乾燥知らずの健やかな体と肌を手に入れられますよ。ぜひ今年の冬は、敏感肌の方も気軽にセーターやニットを楽しみましょう!