インナードライとは、乾燥肌やオイリー肌のようにいくつかに分けられる肌質の中のひとつです。その名前の通り肌の内側が乾燥している肌質のことですが、多くの女性が自分がインナードライだということを自覚していません。
しかし、自分の肌質を勘違いしたまま日頃のケアを行っていると、時に肌あれなどのトラブルを引き起こしてしまうことも。

そこで今回は、インナードライの症状とその原因を探った上で、改善方法として正しい洗顔のし方を徹底解説します。
インナードライで悩む女性の皆さんや、その疑いがある方はぜひ1度目を通してみてくださいね。インナードライは日々の習慣を正すことで十分に改善することができますよ。

1.そもそもインナードライとは?

冒頭にも書いたように、インナードライとは、一見オイリーな状態に見えるのに、肌の内部では水分が不足している状態のことを言います。ぱっと見はベタつきやテカリが気になりますが、この皮脂はこれ以上の乾燥を防ごうという意識が働いて分泌されるもの。決して脂性肌ではないんです。

1-1.どのような症状がみられる?

簡潔に言うと、以下のように感じることがある方は、もしかしたら『インナードライ』の可能性があります。

◻︎「顔にしっかり潤いがあるのにメイクのノリが悪い」
◻︎「洗顔後はオイリーなのにすぐカサカサしてくる」
◻︎「肌のキメが荒くなったような気がする」
◻︎「メイク後やスキンケア後、しばらく経つとカサカサしてくる」

いかがでしたか?このような乾燥肌の方に似た症状があるという点から、インナードライの根本の原因は『乾燥』にあることがわかりますよね。

また、女性の肌は年齢や季節によって変化し続けています。そのため、何かをきっかけに肌質が変化するのは珍しことではありません。例えば、「今まで自分は混合肌だと思ってた」という方でも、少しずつ皮脂が気になり出したらインナードライの可能性が十分に考えられますよ。

2.インナードライを引き起こす4つの原因

では、インナードライを引き起こす原因は一体なんなのでしょうか。この項目で確認していきましょう。

2-1.洗顔で皮脂を必要以上に洗い流している

まず、第一の原因として挙げられるのが、ズバリ『洗顔』です。きっとインナードライの方は、「肌のテカリを落としたい!」という一心で必要以上にゴシゴシと洗顔をしていませんか?

肌をこすってしまったり、洗浄力の高いクレンジングや洗顔料を使ったり…その行為は全て逆効果です。というのも、必要以上の洗顔をすることによって、肌にとって大切な皮脂までをも洗い流してしまうと同時に、肌のバリア機能も低下させてしまうのです。

肌に必要な皮脂が奪われることで、乾燥や肌トラブルに直結します。あくまで洗顔は肌を労わるように、優しく行うことが鉄則。詳しい方法は後半で詳しく解説していきます。

2-2.肌に合わないスキンケア

洗顔と同様、間違ったスキンケアをしていると、インナードライを引き起こす原因となってしまいます。インナードライの症状はあくまで『乾燥』にあるため、スキンケアにおいて十分な保湿は大前提です。

しかし、実際には「皮脂のベタベタとした感じが気になる」という理由から、乳液やクリームを使用しない女性が非常に多くいるんです。化粧水のみを塗っても、数時間後には肌の上で蒸発してしまいますから、ほとんど意味がありません。しっかりと乳液で上から蓋をして、肌の乾燥を防ぎましょう。

2-3.十分な睡眠がとれていない

私たちの体の中で、睡眠中に分泌されているのが『成長ホルモン』です。そして、成長ホルモンは肌のターンオーバー(=生まれ変わり)機能を助長してくれる働きを持っています。
そのため、十分な睡眠がとれていないと、肌の状態は改善に向かいません。日々しっかりと睡眠時間を確保し、肌を修復&成長させてあげましょう。

2-4.生活習慣

インナードライの原因が乾燥とはいえど、食生活の中で脂っこいものを食べ過ぎると、それもまた過剰な皮脂の分泌を促すことになります。食生活では緑黄色野菜タンパク質をバランスよく摂り入れ、肌のターンオーバー機能をサポートしてあげましょう。

また、ストレスがたまる生活習慣も肌トラブルの天敵。自律神経は胃腸にも悪影響をもたらし、腸内環境が整っていないと顔に吹き出物やニキビが出やすくなってしまいます。日常から程よくリフレッシュし、ストレスを溜めない習慣をつけましょう。

2-5.紫外線

一年を通して肌に大きな悪影響を与える紫外線。しっかりと対策をしていないと、肌の水分を奪うと同時に、バリア機能も低下させてしまします。夏や春などの暖かい季節以外でも油断せずに、しっかりとUV対策を行いましょう。
また、「今日はたくさん紫外線を浴びてしまったな」と感じる日はいつも以上に肌を保湿し、潤いを与えてあげることが大切です。

3.正しい洗顔方法をおさらい

では、インナードライの最大の原因と言われている洗顔について、正しい方法を解説していきます。ぜひ今日から実践してみてくださいね。

3-1.洗顔料を使うのは夜1回のみ

寝起きの肌をすっきりさせたいかもしれませんが、朝にも洗顔料を使用する必要はありません。1日2回洗顔料を使用して顔を洗うことで、まさに『洗いすぎ』の状態になってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、30度〜32度の「ちょっと冷たいかな」と感じる程度のぬるま湯で洗い流すだけの洗顔です。夜間に分泌された皮脂はぬるま湯で十分に洗い流すことができます。

ただ、「どうしてもベタつきやテカリが気になる」という方は洗浄力の低い洗顔料を使用して部分的に優しく洗い流しましょう。あくまで『部分的に』がポイントです。

▼アミノモイスト(MINON)

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肌の潤いを保つために必要なアミノ酸を含んだミノンの洗顔料で、ふわふわの泡で優しく皮脂を洗い流すことができます。

3-2.手で肌に触れない

インナードライは肌のバリア機能が低下してしまっているため、できるだけ負担をかけないことが非常に大切です。少しの刺激がそのまま肌トラブルへと直結してしまいます。

洗顔の際にはたっぷりの泡で顔を覆うようにして、直接手が肌に触れないように心がけてみましょう。摩擦を減らすことで、肌への刺激を十分に減らすことができます。

3-3.洗顔後はすぐに保湿

インナードライの肌から皮脂が分泌されるのは、洗顔後約5分〜10分の間とされています。そのため、できれば洗顔後はすぐにでもスキンケアを行いたいところ。化粧水や乳液も保湿力の高いものを選ぶと良いでしょう。

4.まとめ


今回は、インナードライの症状、原因と正しい洗顔方法お伝えしました。インナードライは放っておくと老化やシワの原因になってしまいますが、十分に改善できる肌タイプです。

『正しい洗顔』と『十分な保湿』の2つのポイントを抑え、本記事で紹介した方法をぜひ日々の習慣に取り入れてみてください。根気強く続けることで、きっと肌質に変化がみられますよ。あなたの肌質改善を願っています。