コロナウィルスの感染予防がさけばれる昨今、世間では「手」への意識が普段以上に高まっています。

マメな手洗いや、アルコール消毒。「手」を清潔に保つことは感染予防の基本ではありますが、徹底しすぎるあまり、手荒れを発症するケースも目立ちます。

「年齢のせいでは?」「最近空気が乾燥しているし……」なんて手の違和感をごまかしていると、症状が進行しかねません。
手荒れの特徴や原因を知り、手にやさしい予防対策へと移行していきましょう。

これって手荒れ?手荒れの特徴4つ

「手荒れ」と聞いたとき、あなたはどのような症状を思い浮かべますか?
「手荒れ」とひと口に言っても、その種類は主に4つに分かれます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

手荒れの種類1:手のひび割れ

手が乾燥すると、ひびが入り、次第に割れてきます。
いわば、アカギレのような状態です。
割れた皮膚からは出血することもあり、傷口からバイ菌が侵入しやすくなるのでご注意ください。

手荒れの種類2:手の皮が剥ける

手の皮がゴワゴワと厚くなってくると、次第に皮が剥け始めます。
人によっては、皮が剥けると同時に水泡が現れることもあります。かゆくても掻き壊さないよう注意が必要です。

手荒れの種類3:手に水泡ができる

一見健康な手に見えても、水泡だけが出現することもあります。
はじめは、手のひらや指の側面に数個だけ……ということがほとんどです。
しかし水泡は次第に増え、かゆみを伴うものへと変化していきます。

手荒れの種類4:手の水泡がつぶれる

普段は水泡をつぶさないよう意識していても、就寝中など無意識のうちに掻き壊してしまうケースは少なくありません。
水泡がつぶれると、ジクジクして膿が出ます。治りにくく痕も残りやすいため、完全に治癒するまでには時間がかかります。

主な手荒れの種類は上記4つですが、人によって症状は様々です。
たとえば、大きな水ぶくれとなることもあれば、赤みや腫れが起こることもあります。
何か気がかりな症状があれば、早めに医療機関にかかるようにしましょう。

手荒れが起こる原因は?

手の皮膚は、外部からの刺激を緩和するため、他の部位よりも厚い角質で守られています。

しかし、皮膚の水分や脂が減少したり、化学物質によって刺激を与えられたり、摩擦が繰り返されたり、アレルギー物質に触れたりすると、皮膚のバリア機能に影響が出て「手荒れ」として現れます。

コロナ禍の現在でいうなら、「手荒れ」に悩む方は、頻繁な手洗いで手が乾燥状態になって「守る」機能が正常に働かなくなっていることが考えられます。また、アルコールなど強い殺菌力を持つ消毒液を何度も手に塗りこむことも、手にとっては負担になります。
もともと乾燥肌やアトピー性皮膚炎など皮膚がデリケートな方は、健常な人よりも手荒れを発症しやすいのでご注意ください。

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手荒れ対策3選

手荒れを避けたくても、手洗いしないわけにはいきませんし、アルコール消毒もするに越したことはありません。

大切なのは、日々の中での「ひと工夫」です。

原因がわかれば、対策も見えてきます。
日ごろからの簡単な「ひと工夫」で、手荒れの進行を防止してください。

手袋を着用する

手荒れ対策には、手袋を着用するのも一つの方法です。

もし「素手の仕事だし……」という場合は、夜に手袋をはめて寝るだけでもだいぶ違いますよ。
おすすめは、綿でつくられた手袋です。ホームセンターなどで入手できます。蒸れはかゆみを増強することがありますが、綿なら通気性が良いので、さらりとしたまま。
ちょうど良い湿度を保ちながら、じっくりと手荒れケアをしましょう。

ハンドクリームを塗る

手洗いの後は、ハンドクリームを塗って肌を保護してあげましょう。
有効成分が入っているタイプのものを選べば、「保護」と「保湿」が両立できますよ。

肌の保護効果がある成分は、天然油脂、脂肪酸エステル、長鎖脂肪酸、ラノリン、リン脂質など。
肌の保湿効果のある成分は、尿素、グリセリン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどです。

どちらか一方だけでも良いですが、できれば「保護」と「保湿」の成分が両方含まれているハンドクリームを選ぶと安心です。
マメに塗る習慣をつけて、手をヴェールで覆ってください。

低刺激の消毒液を使う

店舗や職場などに置かれている消毒液は、殺菌作用が強力なものが多いです。
使い続けていると、今まで手荒れを経験したことがない方でも、次第にトラブルを引き起こしかねません。

手荒れに悩んでいる方や、手荒れ予防をしたい方は、自分用の低刺激消毒液を常備するのもおすすめです。
コロナ禍で手荒れに悩む方が増えている現在、様々なタイプの低刺激消毒液が市販されています。ドラッグストアでも入手できるので、薬剤師に相談しながら購入しましょう。

まとめ

手荒れには、主に4つの種類があります。
しかし症状や原因は人によって様々なので、気になるようなら医療機関にかかりましょう。

感染予防に手洗いや消毒は欠かせませんが、そのぶん手荒れがつきものです。
少しの対策で手荒れは予防できるので、ご紹介した3つの対策を意識しながら過ごしましょう。

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